御祭神の歌
すめろぎの国亡ぶるか興るかの戦なるぞ征けや益良夫
海軍少佐 黒木博司命
岐阜県出身 二十二歳
(いわゆる人間魚雷「回天」の発案者、訓練中殉職。)
男子われ防人となる甲斐ぞあれ東半球の果てに死ぬれば
陸軍中将 那須弓雄命
栃木県出身 五十一歳
野山わけ集むる兵士十余万かへりてなれよ国の柱と
陸軍大将 山下奉文命
東京都出身 六十歳
===
遺族の歌
かどいでを斎(いほ)ふ切火を背にうけてい往きし人はつひにかえらず
長野県 尾崎 芳
銃火交ふる野をかけ行きて軍医吾子友に手当をしつゝ斃れき
長野県 岡戸広治
亡き夫(つま)の好みし博多の帯しめて昏れなずむ門に迎火を焚く
東京都 岩城町子