声 明 初志を掲げ続けて


 

声   明

 

 既にご承知のように、「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」の事務局長田中孝博、同事務局員渡邉美智代ら4名が愛知県警に逮捕・勾留され、連日のようにマスメディアでリコール運動に関する報道が行われています。人々はリコール運動に何か悪しき企み、「闇」があったかのように受けとめているかもしれません。

 

 しかし、リコール運動の目的は芸術的表現の自由をうたい文句にして、その実、昭和天皇を焼き殺したかったという憎悪を表し、特攻隊員・英霊の祖国愛を冒涜侮辱嘲笑する悪意を表し、さらにはありもしなかった「慰安婦強制連行」を言い立てるような像を展示したことに対して抗議を訴えるものでした。この訴えはいささかも間違ってはいなかったと確信しています。

 

 このような展示に公共施設を使用させ巨額の税金をつぎ込んだ大村知事の責任を問うという運動の初志は今日もなお生きています。

 

 そして、署名活動に携わったボランティア達はルールを守って真面目に誠実に真剣に取り組みました。偽物署名など1筆も集めていないことを声を大にして申し述べたいと思います。

 

 問題は、事務局にいたごく少数の不心得者達の愚かな行為にあります。彼らがボランティア達に隠れて行った偽物署名簿作りによって運動の目的、志が世間に誤解され、全てが疑惑の目で見られる結果となったことは私たちにとって断腸の思いのすることです。

疑念は払拭されなければなりません。

 

 しかし、今や事務局は崩壊、消滅し、会長高須克彌先生も体調不良もあいまって動きにくい状況であろうと思われます。

 

 振り返れば昨年11月16日、請求代表者宛に送られてきた書状において「高須克弥及び事務局は本会並びに今後の活動につきましては、参加を辞退させていただきます」とありました。既にその頃から責任放棄されていたのかとも読み取れます。

 

 ともあれ、これではリコール運動の弁明どころか後始末をつけることさえかないません。

 

 まことに情けなく無責任状態が出来しております。リコールの会会長と事務局が崩壊し体をなしていないのであれば運動の全体に連帯責任を負っている請求代表者が後始末に当たる他ありません。

本来なら会長と事務局が責任を全うすべきものですがもはやそれが叶わない状況に至っているのであれば自覚的な請求代表者で引き継ぐ他ありません。

 

 ただし、引き継ぎうる責任、引き継ぐべき責任はおのずから限度があり、金銭的債務などは枠外です。真相の究明、説明責任の遂行、感謝の伝達、署名簿の回収と管理、これらです。

 

リコール運動とは何だったのか、そして、それは今どうなっているのかについて、私たちは次のように考えます。

 

  1. それは日本の、皇室の、先人たちの名誉を護ろうとする運動だった。
  2. その掲げた旗が引きずり降ろされ踏みにじられ泥にまみれた。
  3. 結集した一部の人々が分断され悪に引き込まれ、汚名を着せられた。
  4. 署名に賛同した人さえみじめな思いをさせられ、貶められた。
  5. 日本の民主主義に大きな禍根を残す可能性があるものとなった。

 

 今警察やマスメディアは真相解明に力を尽くしていますが、私たちがそれを他人事のように眺めていることは許されません。私たちは当事者として私たちにしか出来ないことがあります。そしてそれを果たすことによってしか地に落ちた信頼を回復することは出来ないであろうことを自覚しています。私たちは私たちの立場で真相解明に力を尽くし必要な協力を惜しまない決意です。

 

 私たちは今一度初志を県民・国民の皆様に訴え、ご理解を得たいと切望します。これが容易でないことは覚悟していますが、あきらめることなく訴え、ご理解をいただく努力を続けたいと思っております。

 そして、運動に集まった人たちの和解と赦しあいを願います。

 さらに、応援してくださった方々に謝罪の気持ちと感謝の思いを伝えたいと思っています。

それは署名に賛同し記名して下さった方々に対するものとしても同様であることは言うまでもありません。

 最後に何よりもこの汚辱にまみれてしまったリコール署名活動によって日本の民主主義が不信と疑惑に包まれることのないように希望しないではいられません。請求代表者という立場にいた私たちがこう言って納得していただけるかどうか、そもそもそういう資格がお前たちにあるのかと厳しく見つめる目があるであろうことは容易に推測できますが、であるからこそ、私たちとしては、愛知リコール運動で起こったことは極めて特異な事件であり、逆にこれを教訓として、二度と起こることはないものであると考えます。事務局の人選を間違った、これが全てであります。

 日本の民主主義は健全であったし、今後もそうでありましょう。

 

 あの最初の日に私たちが思い描いていた結末は、感謝とねぎらいの言葉に満ちたものでありました。

 今それは無残に打ち砕かれていますが、私たちは飛び散ったかけらを拾い集め、その結末の姿をよみがえらせたいと願っています。

 

 これは私たちが果たすべき責任の最初の一歩であります。

 歩みはまだ続けなければならず、続ける決意です。

 以上、厳粛に声明するものです。

 

愛知リコール運動の不正を追及する会

 

(原文は令和3年6月11日、「愛知リコール運動の後始末をつける請求代表者・有志の会」で採択され、既に公表されている。その後、会の名称、声明文から利己的な思惑で拡大解釈をあえて引き出す余地のある個所があるとの議論を受け、呼び掛け人の責任においてごく一部修正=加筆した。令和3年7月4日)