初期の対応
初めの頃の動きをまとめたものとして、次のものが参考になるかもしれません。作成者に感謝しつつ紹介させていただきます。
(もし、もっといいものがあれば紹介したいのでどなたかご教授下さい。)
【あいちトリエンナーレ2019】の根本的問題点を指摘する | 株修羅本家(Kabusyura-Honnke)
(kabusyurahonnke.com)
河村たかし名古屋市長、「不正署名」疑惑に答える、『文藝春秋』2021年7月特別号、所収
(要約)(これは、大村氏が同誌5月号に寄せた文章に反論したもの)
1. 大村知事の嘘
・大村知事は河村が不正署名の黒幕ででもあるかのような印象操作をしている。
・名古屋市長選挙の直前で、選挙妨害ではないか。
・河村はリコール運動を応援したが、不正には一切関わっていない。
(*)国会議員互助年金に関わる嘘もある(省略)
2. 「表現の不自由展」に関わる経緯
・河村はトリエンナーレ開会直前に「慰安婦像」(注、「平和の少女像」のこと)の展示を知った。
・大村知事はそれを6月半ばには知っていたようだ。しかし、実行委員会会長代行たる河村には何の相談もなかった。
・開会の10日前(7月22日)に名古屋市の担当者が像展示の報告を受けた。その際、市担当者は県の事務局に「大丈夫か?」と問い合わせたら、事務局曰く、「上がいいと言っている、展示は止めさせないとも言っている、苦情があれば県で対応する」とのことだった。
・開幕前日、朝日新聞、中日新聞は像展示を肯定的に報じたが、これらはことさらに河村をバッシングしてきた。
3. 業務委託契約違反について
・契約では「知事が不適切と判断した時には出品作品の展示を中止することが出来る」と明記されている。
・しかし、知事は契約違反と認識しつつも中止しなかった(再開した)。
・「昭和天皇の写真を燃やす映像」については知事も事前には知らされていなかったようだ。7月30日に県職員が初めて知ったとのことで、知事はこれに対して「これは契約違反であると言わざるを得ない」と述べたという事実が残っている。
4. 公金支出問題
・名古屋市は1億7000万円支出予定だった。
・しかし、負担金の一部、3300万円を支払わないと決めた。
・すると、県側はいきなり市を提訴した。
5. リコール運動発案の経緯
・2019年夏、河村はトリエンナーレ再開への抗議・座り込みをやった。その直前、田中孝博から河村事務所秘書に電話があり、「高須さんが座り込みの応援・激励をしたいと言っている」と。
・2020年5月23日、高須院長がツイッターで、大村知事リコール運動をやりたいと書いた。
・その後、田中孝博曰く、「高須先生はやる気だ。電話でもう一押ししてくれ」と河村に言ってきて、高須氏の電話番号を教えてくれた。
・それで河村が高須氏に電話すると、高須氏は「何?」という反応で、全然伝わっていなかった。まあ、そうではあったが、河村は種々話した。
・後に、河村が高須氏の秘書(注、鈴木?)と話して分かったことは、田中の演技があったようだということだ(つまり、田中は自分が河村の秘書ででもあるかのように高須氏の秘書に対応していたようだということ)
・河村と田中孝博の関係について言えば、二人が長年(20年もの)の知り合いであることは確かだ。しかし、やや信用しきれない感じがあり、仕事のない彼を秘書で雇うということは出来なかった。
6. 田中孝博の動機の推測
・田中は衆院選出馬を狙っていて(実際候補者に内定した)高須氏の後援を期待したのではないか。「リコール運動事務局長に就けたのは宝くじに当たったようなものだ」と言っていたとも聞く。
7. 不正への気づき
・河村が不正に気付いたのは2021年2月15日だ。
・それまでは河村の妻も事務所関係者もリコール運動事務局からは遠ざけられていた。
・2月15日以降、知人の請求代表者二人(注、富田、鵜飼、伊藤ではない)に頼んで名古屋市東区の選管で署名簿閲覧をしてもらった。
・結果、4000筆のうち、3800筆(注、95%!)が疑わしいものだったと知らされた。
(注、東区は6922筆が提出され、うち、本物は1961筆。つまり、71.7%が偽物だった。上記、二人の請求代表者の閲覧調査は大雑把過ぎたと思われる。こういう大雑把な調査をして、重責を担っている市長に報告するのはいただけない、と敢えて苦言を呈したい。)