リコール活動の記録


トリエンナーレ

 令和元年(2019年)8月1日、愛知芸術文化センターなどを会場にして「あいちトリエンナーレ2019」が開幕。芸術センター会場で、昭和天皇の肖像をガスバーナーで焼きその灰を土足で踏みにじる様子を映像化した動画、旧日本軍の戦死者を間抜けな日本人として規定する展示物などが展示されていた。

そのことが伝えられると抗議が巻き起こった。

河村名古屋市長も強く抗議した。

3日、芸術センターでの展示が中止された。(10月8~14日、入場を制限し、厳重な監視の下で再開された)

ただし、他の会場、豊田市美術館での展示は平穏に続行された。

 


リコールの会

令和2年(2020年)6月2日、「リコールの会」設立。

 


8月25日から署名活動

安城市

「アンフォーレ」の多目的室を自費で借りて、署名会を行いました。

10月7日から、8日、9日、12日、14日、15日、16日、20日、21日、22日、23日、24日、25日の13日間

時間としては、午後3時間半くらいの日もありましたが、日によっては7時間くらい開いた時もありました。

 

 

お部屋を借りて、そこにポスターをかけて、ロビーと部屋も前にものぼり旗を出し、なるべく目立つようにしました。椅子や机は下の部屋から借りてくる仕様だったので始業時間が少し削られるのがネックでした。 

 

部屋に常時複数人がいて応対し、外で呼び込みをしてくれる人もいました。

 

時には岡崎の杉田さんがスピーカーを積んだ車で市内を巡回して街宣をしてくれました。反応は上々で、1日に40人ぐらい来てくださっていた印象でした。始まる時間に行列ができたこともあって、感動しました。みなさん真面目で、日本の今後を憂いていました。 

 

署名の仕方には気を配りました。誤字脱字はもちろんいけませんが、住所の書き方はマニュアル通りに書いてもらうようにお願いしました。大村知事のスタッフが見に来たことがあって、その時には気持ちが少しざわざわしました。

 

署名用紙は、近しい知人には早く届いたのですが、私にはなかなか届かなかったので、古出来町の事務所に行ってもらって来ました。確か渡辺美智代さんに直接もらったような記憶があります。(M)

 

 

豊田市

当初ボランティアグループに2人の指導的な女性がおり、その1名からハガキとチラシの供給を受け数名のボランティアでポスティングを開始。大変暑い夏の中のポスティングであるため休日は早朝6時前から1000枚を目標に配ったり、会社帰りの夕方にマンション等に狙いを絞る等工夫を重ねたり、体力に自信のある方は一日に数千件のポスティングをするなどそれぞれの特性を活かしながら活動を進めていた。

そんな中もう1名の女性のチームもポスティングに入り街宣告知活動をする等の支援をいただきながら地道なポスティングによる「受任者拡大活動」を進めていった。

 

後に聞いたところ他市でものそうであったが市内の活動的な受任者をつなぎ合わせる「事務局主導の組織作り」が無く

他市からの応援によって「市民文化会館」と「松坂屋前」での街頭署名活動にその活動が移っていった。

 

豊田市駅と松坂屋間にあるペデストリアンデッキでの街頭署名活動。机を二つ出し、のぼり旗を掲げ、ビラを配って呼びかけた。H氏がよく声の通るスピーカーでリコール活動の趣旨を丁寧に話してくれた。声が出る活動というのはとても活気があるものだ。駅前で人通りは有るものの、「労働組合」の非常に強い特殊な土地柄であることとリコール活動のことを知っている人も少ないと思っていたが、半日の活動で100筆以上の署名が集まり、また「名古屋から署名の為だけに来ました。」と言う方もみえ、おおいにエネルギーを頂きながら署名を集めれた。

 

 

一方、豊田市民文化会館の部屋を借りて行った署名会(何回かやった)も結構反応が良かった。

文化会館の駐車場の入り口付近で呼びかけを行ったが、それを聞いて署名にきたというよりも、ツイッターやYouTubeなどで知ってきたという人が大半だった。

ある時、女性の方が何十筆という沢山の署名を持って来てくれたことがあった。受任者の方だが、どうしてこんなに沢山の署名を?と訊いたら、近所を回って集めました、まだこれからもやります、という回答だった。すごい人がいるものだなあと一同感動したものだった。(S)

 

 

西尾市

 

 

請求代表者用に割り当てられた幟を掲げ、ほぼ2人で、早朝の駅や人の集まりそうなマーケットの前の道で、受任者用の葉書配りを行いました。

「チラシ」も少しずつ手に入るようになり、自宅周辺のポスティングを、暑さを避けて朝、夕100軒、という目標を掲げて行いました。

他の地域ではお一人で1000枚単位で配っておられるという話をお聞きして、その熱き思い、そして英霊の方々のはたらきに比べれば、申し訳ない気持ちで黙々と続けました。

 

 

ただ、西尾市、碧南市、安城市、は大村知事のお膝元と云う事もあり、反応はかなり悪いのと、冷たい視線も浴びる事も少なからずあり、リコールの大変さを実感する毎日でした。

 

大型スーパーの前とか、いろいろなところで街頭署名活動をしました。豊田市の請求代表者の方々が応援に駆けつけてくれたこともありました。

 

そのうち署名会場が設置されるようになりました。

 

請求代表者で活動出来る人数が圧倒的に少な過ぎて、あちこち他市に出向いて署名を頂いていました。請求代表者を必要とする会場に入り、署名を頂く毎日を過ごしました。

 

ただ、事務局の情報が錯綜(でたらめ?)で、署名会場はどこそことホームページに表示されているにもかかわらず、その場所に行ってみたら会場が無かったりしたことがありました。今思えば嫌がらせとしか思えない事もありましたが、それでも一生懸命会場を探して署名に来られる方々がおられ、その熱い思いに「リコール活動の正統性」を実感し痛感しました。(O)

 

 

※その他の地域については、ただいま工事中ですm(._.)m

 

混乱の兆し

署名活動が始まり日が経つにつれて、組織だった活動が遅々として進まないことに対して、情熱と意思を持った請求代表者や受任者等のボランティア達のなかで「事務局への不安と不信」が徐々に広がっていった。その具体的な有様については「ボランティア達の証言」をご覧ください。

 

11月3・4・5日

3日、KKRホテルでマスコミ公開での署名簿ナンバリング、仕分け作業。高須会長、河村名古屋市長の記者会見。高須会長はホクホク顔で、「受任者8万、一人10筆集めたら80万筆。リコール成立は固い。」ドサッと真新しい署名簿届く。この辺りの動画が残っている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=uV0BAzMdwWM

 

 ナンバリングに携わっていた作業者達の中には署名の異常さに気づいた者あり。

 

4日、朝からKKRホテルで仕分け作業。多くのボランテイア結集。仕分けの住んだ署名簿から搬出開始、各地の選管に。然るに、選管でナンバリングの不備を指摘され大騒動となる。4日から5日にかけてナンバリング作業、多くのボランティアが駆け回る。ナンバリング作業の際に署名の異常さに気づいた者あり。特に尾張旭市で深夜追加で届けられた署名簿の中に日付オーバーで、かつ、同一筆跡の署名簿54枚発見、提出却下。水野・受任者がこのことをSNSで発信。

 

5日、瀬戸市でナンバリング作業、ボランティア多数結集。然るに、選管職員は伊藤・請求代表者らの作業室立ち入りを押しとどめた。その訳は、この朝出張ってきた山田豪・常滑市会議員(当時)がこの者らの立ち入りを禁止せよと厳命したから。

伊藤らはその時は訳が分からなかったが、後で考えると、尾張旭市での54枚は佐賀市で作られた偽物署名簿の一部で、実は各地の選管に届けられた署名簿の中に膨大な偽物が紛れ込まされていたわけで、54枚の偽物発見・提出却下の発信は埋め込まれた爆弾の導火線に火をつけたのであった。山田豪らは当事者としてこのことに気づき、それ以上の暴露を恐れて伊藤らを現場に入れたくなかったのであろう。山田の行動は田中孝博事務局長らと相談のうえでのものであったと推量される。パニックが発生していたものとも推量される。これが7日の停止宣言に直接つながった。

 

11月7日

この日、高須会長は署名活動の停止を宣言した。体調不良がその理由であった。誰もがいぶかしく思ったが、後になって見れば尾張旭市での54枚発見・却下が導火線に火をつけたので、速やかに活動停止―リコール不成立―提出された署名簿の無審査での回収―偽物署名簿焼却=犯罪証拠隠蔽、を狙ったものと分かる。

しかし、岡崎市などでは署名活動を継続、これがため、署名簿の回収は出来ず、証拠隠滅も不可能となった。ために(だと推量されるが)、署名活動継続者たちに対する高須会長らの「反乱分子」「烏合の衆」といった罵詈雑言が激しくなった。

こうして、ボランティアたちの間でも、高須会長・事務局に従おうとする者たちと署名活動を継続しようとする者たちの間での対立構造が激化した。

 

・岡崎

・知立

・豊橋

・稲沢

・豊山

 

※ただいま工事中ですm(._.)m

 

署名簿閲覧

多くのボランティアたちから届く声を受けて富田・請求代表者が選管に保管されている署名簿を閲覧し始めた。請求代表者には、そして、請求代表者にのみ閲覧する特権が与えられている。富田・請求代表者はこの特権を行使した。11月中旬のこと。

始めてすぐに偽物の膨大さに気づかされた。一人では64選管を回るのは無理であり、鵜飼・請求代表者と伊藤・請求代表者にも応援を求めた。

12月上旬までには全部の選管を回り切り、結果、78.12%が偽物であると判明した。

驚くべきことだった。

 

12月20、この調査結果は岡崎市などの署名活動の終了を待って伊藤がフェイスブックで公表した。(※注)

 

なお、3名の請求代表者は各選管において「要望書」を提出した。そこには、膨大な偽物署名が紛れ込まされていること、これは違法なことであり、証拠保全をすべきこと、などが書かれていた。

 

おそらく、各選管は県選管に報告したものと推量される。それが次の県選管の動きにつながったのではないか。

 

選管動く

12月21日、県選管は各選管に保管されている署名簿を精査する意向であることを発表した。

令和3年2月1日、県選管は83.2%が無効であったと発表した。

有効―無効と本物―偽物とはやや意味が異なる。偽物は当然無効だが、本物でも無効はある。従って、無効は偽物(78.12%)よりも多くなる。

2月15日、県選管は県警に刑事告発した。(地方自治法違反=署名偽造)

 

佐賀の暴露

2月16日、中日新聞で「佐賀市での偽物作り」が報じられた。おそらく、日本中が驚いたことだろう。我々も驚いた。どこかで偽物を作っていたとは分かっていたが、まさか業者に委託して、佐賀市でやっていたとは夢にも思わなかった。

ここから洪水のように報道合戦が始まり、その中で、リコール運動自体が汚らわしいもの、忌まわしいものだったかのような印象が急速に広まっていったかに思われる。

運動の初心はかき消され(もっとも、多くの人々にはそもそも伝わっていなかったと思われるが)、いぎたない泥にまみれた運動であったかのように印象付けられていった。

運動にかかわった人々は多かれ少なかれ疑いの目で見られ、信頼を失った。

 

県警動く、逮捕

2月24~26日、県警は全選管から署名簿を押収した。

5月19日、田中孝博、渡邉美智代ら4名が逮捕された。

6月8日、再逮捕。

 

後始末の開始

高須氏の責任ある発言・動きが皆無であり、もはや「リコールの会」としての意思は存在しないことを意識した請求代表者たちが「後始末」を付けるべきだろうと相談し、6月11日、「後始末をつける会」を起ち上げた。

 

起訴

6月29日、名古屋地検は田中ら3名を起訴した。

 

※注

2020年12月20日

 

(1)

愛知県で行われていた大村秀章県知事リコール署名活動が昨日(12月19日)で全て終了した。

それで、ある事実を報告しなければならない。

私は「請求代表者」の一人なので、活動についてはなにがしかの責任があるから。

この事実を知っていて黙っていたという汚名を着せられるのは嫌だから。

私は「請求代表者」なので各選挙管理委員会に提出され目下厳重に保管されている署名簿の閲覧をすることができる。「請求代表者」に与えられた特別の権利である。

私はこの権利を行使して13の選管に出向いて署名簿を閲覧した。

名古屋市守山区、名東区、千種区、昭和区、天白区、尾張旭市、長久手市、東郷町、日進市、みよし市、豊田市、豊明市、刈谷市、

である。

私はそれらの署名簿のなかに大量の偽物と思われるものが紛れ込まされていることを確認した。

偽物と言うのは、署名者本人が自筆で書いたものではなく、本人の同意を得て他人が代筆したわけでもなく、全くの他人がそこに書かれている名前の本人の完全に預かり知らないところで勝手に名前、住所、生年月日を書いたと思われるものを言う。(書かれたデータ自体は本当のものかもしれないが、私にはそこまで確かめる力はない)

 

(2)

偽物と判断した根拠は下に添付した写真を見てほしいが、

① 日付が数十、数百筆連続して同じ

②どう見ても同じ筆跡に見える署名が数十、数百筆にわたって連続している

③住所が同じ町名で数十筆にわたっており、かつ、丁目、番地が連番である

④一枚には10筆書けるが、7筆(ないし、8筆)で止めてあり、それが数十、数百枚と連続している

そういう特徴を持っているからである。

⑤そういう特徴を持っている署名簿は必ず「愛知県」という字の印刷箇所の隣か下に市区町村名が印刷されている。

だから、逆に言うと、まず、市区町村名が印刷されているかどうかを見れば一目で、一瞬にして偽物か?と見てとれる。

で、①~④の特徴があるかどうかを見れば確証が得られる。

慣れてくれば、本当に一瞬で判別できる。

実に簡単なことだった、と私には思える。

本物(本人が自筆で書いたか、本人の同意を得て別の人が代筆したか、どちらかのものを言う)は

①筆跡がばらばら

②住所がばらばら

③日付が10筆同じものもあるが、それは同じ日に街頭署名で集めたものなら当然そうなるが、数十枚にわたって同じにはならない。

④印鑑が押してある。一枚の署名簿のなかに7筆書いてあれば、中には拇印もあるが、ほぼ必ず1筆や2筆くらいは印鑑が押してある。数十枚、数百枚にわたって全部拇印というのはない。

という特徴を持っている。

 

(3)

こうして、点検した結果、次のような状態であることが分かった。

千種区、全部で10,388筆のうち、本物は3,683筆、本物率35.45%

名東区、全部で13,169筆のうち、本物は3,395筆、25.78%

守山区、全部で14,168筆のうち、本物は2,678筆、18.9%

昭和区、全部で8,681筆のうち、本物は2,835筆、32.66%

天白区、全部で8,466筆のうち、本物は3,577筆、42.25%

尾張旭市、全部で6,201筆のうち、本物は1,312筆、21.15%

長久手市、全部で1,905筆のうち、本物は670筆、35.15%

東郷町、全部で3,369筆のうち、本物は626筆、18.58%

日進市、全部で2,854筆のうち、本物は1,167筆、40.88%

みよし市、全部で2,899筆のうち、本物は693筆、23.9%

豊田市、全部で24,029筆のうち、本物は36.97%

豊明市、全部で8,479筆のうち、本物は758筆、8.94%

刈谷市、全部で9,741筆のうち、本物は1,079筆、11.07%

私が実見した状況は以上であるが、私の他にも調べた人たちがいて(請求代表者の富田氏、鵜飼氏)、その調査結果を聞いた。

各市区町村ごとの数字は省くが、全体状況のみを書くと、

全県で提出されたと称されている署名数は435,231筆

うち、本物は95,230筆

本物率は21.88%

になるようだ。

推計 4.5万枚の偽物署名用紙(署名用紙自体は本物だが、書かれている署名が偽物、という意味)が紛れ込まされているという事実がある。

以上、請求代表者としての報告責任を果たした。

以上は事実の報告に過ぎず、これをどう見るか、どう考えるかは各自の思索にお任せする。

 

(4)

なお、若干付記する。

(ア)

下に掲げた写真はいわゆる受任者用の署名用紙で、実は署名用紙にはこの他に請求代表者用の署名用紙もある。これはA4版で、一枚に一人しか署名出来ない。だからこれを使って偽物を作ればかさばってしまう。それでも、これにも大量の偽物があった。

この用紙を使った偽物には市区町村の印字がないので受任者用の署名用紙ほどには一目で峻別できるというわけにはいかないが、それでも注意していれば見分けはつく。

何枚、何十枚、何百枚にわたって日付が同じ、筆跡が同じ、住所が連番、という特徴がある。

千種区には364枚

昭和区には512枚

豊明市には557枚

を確認した。

他の地区にもあったが、特にメモすることをしなかったので、正確な数字は報告できない。

(イ)

本物ー偽物論は、有効ー無効論とは直ちに一致するものではない。

本物であるからといって、即、有効とは限らない。

例えば、豊田市に提出された署名簿のなかに他の市区町村居住者の署名があった。恐らく選管はこれは無効と判断するのではないかと思われるが、私はそういうものも本人が自筆で書いたと見えれば本物とみなしてカウントした。

ずさんな住所表記、書き直してあるもの、いろいろバラエティーに富んでいて、これは無効だろうなあと思われるものも、本人が自筆で書いたことを否定する要素が見えなければ本物とみなしてカウントした。

逆に言えば、私が偽物と見るものであっても選管は有効と見る可能性はあるのかもしれないという議論は一応成り立つ。選管の職員は無能ではないので99.9%それはないと思うが、世界は不思議に満ちているから分からんと言えばそうかもしれない。

(ウ)

また、偽物でも提出していいのかどうか、提出すべきなのかどうか、その論点には、ここでは、立ち入らないでおく。

43万5千筆あまりをどう評価するかは各位にお任せする。

 

(5)

なお、どうしても付け加えておかねばならないことは、現場で署名活動に携わったボランティアたちは絶対に一筆も偽物署名など集めてはいない、ということである。参加し共に活動した私の確信するところである。

ボランティアたちは真面目に真剣に、知事への怒りとこの国に正義の行われることを願いながらコツコツと活動し、一筆一筆集めた。

その成果が95,230筆。

あの完全な情報封鎖の中でよくぞ成し遂げたものだ。

天晴れだ

このボランティアたちに労いの言葉を与えてほしい。