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集団訴訟、公判開始

左の記事(中日新聞、2月26日)にあるように、集団訴訟の公判が始まりました。
原告団は二つのことを要求しています。
1)リコールの会の総会を開くこと
2)署名の捏造によって、そしてそれが社会的に明らかになったことによって受けた精神的苦痛を償ってもらいたい

リコールの会の会則では総会を年に1回は開くことが規定されています。しかし、一度も開かれていません。高須克彌氏は総会を開く責任があります。これは疑う余地のないことです。これは署名捏造があったか否かとは関係のない会則上のごく当然の義務です。

精神的苦痛についていえば、きちんと誠実にお詫びすれば済むことです。原告団はお金が欲しいわけではありません。一応祖訴訟上のテクニックとして各自1万円の損害賠償を求めていますが、1万円欲しいわけではありません。きちんと説明し、詫びてほしいだけです。田中孝博らが署名を捏造したことは明らかです。それに高須氏がどうかかわっていたのかは目下不明ですが、組織上の責任があることは明らかです。部下の行為に対する上司の責任は組織の原則です。

高須氏は原告団の心情を思いやるべきです。原告団の誰もが初めは高須氏を尊敬し信じて馳せ参じた者たちです。しかし、裏切られました。高須氏が署名捏造を指示したかどうかには関わりなく、高須氏がこの偽造を追及せず最高責任者として弾劾の責任を果たしてこなかったことに失望し裏切られた思いを深くしているのです。そこが原告団(だけではなくすべてのボランティアたち)の精神的な痛手です。それをわかってほしいのです。どうも、高須氏は、失礼ながら、根本的に逃避行に走っておられるという他ありません。

なお、被告人高須氏の代理人弁護士・田中智之氏は「答弁書」においてまことに奇妙なことを言い出していることを明かしておきましょう。リコールの会は二つある、任意団体のリコールの会がある、つまり、インターネットで全国的に会員を募集していたからそれは任意団体で、選管に届けてある政治団体としてのリコールの会とは別物だ、などと珍論を展開しています。笑止ですね。会則の第5条には「この会は、本会の趣旨に賛同するものをもって組織する」とあります。愛知県民には限定されていません。
とはいえ、署名活動で請求代表者・受任者になりえたのは県民有権者でした。
会員と請求代表者・受任者とは重なる部分もありますが重ならない部分もあり、それは初めから一つの統一的団体として高須克爾会長のもとに組織されていたものです。そんなことは考えるまでもなく明らかなことです。田中代理人弁護士は何とも奇妙な理屈を述べたものでしょうか。

まあ、要するに逃げの一手ということです。

こういうことではいけません。原告団が求めているのは逃げの屁理屈ではなく、真摯な説明、お詫びの言葉です。

まじめになってほしいのです。それだけなのです。